初代社長・舟橋勝治が大正10年に始めた防水布製造販売業は、関東大震災を機に高まったカッパ需要を受けて大きな成長を遂げました。
それ以来私たちは、常に時代と現場のニーズを見据え、雨や海水、高温の油、魚肉の血汚れといったさまざまな滴(テキ)から働く人の身を守るものづくりを続けています。
1921年(大正10年)の創業以来、船橋は100年以上にわたって「防水・防滴」が求められるあらゆる場面と向き合ってきました。主力のカッパ・エプロンはもちろん、布おむつの防水カバー、テント、シートなど、多岐にわたるものづくりを手がける中で、生地へのこだわりや設計デザイン、縫製加工の技を磨いてきたのです。
私たちが大切にしているのは、声にならない声、水面下に隠れた課題や要望をすくい上げる力です。「防水・防滴用品は重い、ムレる、動きにくい」「所詮こんなもの、仕方ない」……。日々の暮らしや業務の中で後回しにされがちな、そんな小さな不満や妥協を見過ごさず、「その手があったか」というソリューションをご提案する。そのために、私たちはお困りごとをただ聞くのではなく、現場にお邪魔して行動観察やヒアリングを行い、時には一緒に作業をしながら、製品の開発や改良を行ってきました。
時代が流れ、社会で「防水・防滴」が必要とされる場面はますます多様化しています。近年は、「トヨタ生産方式」を取り入れてコロナ禍での医療ガウン不足解消に貢献するなど、異分野での経験も重ねました。私たちはこれからも創意工夫と技術を磨き続ける「挑む工場」として、ハードな現場で働く人を輝かせる存在でありたいと思っています。
船橋株式会社は、レインウェア・防水エプロンの商品づくりを通してSDGs(持続可能な開発目標)に取り組んでいます。
また、名古屋銀行との「めいぎんポジティブインパクトファイナンス」契約を締結し、認定書と寄贈品の贈呈もいただいております。